July 12, 2003
画期的な判決
今日は日本の話題をさらったこの話からです。
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★虫歯「歯科医の指導不足」東京地裁が賠償命令
「歯科医が適切な歯磨き指導をしなかったため虫歯になった」
として、東京都内の女性(24)が、都内にある矯正歯科医院の歯科医2人に
約410万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、
東京地裁は10日、55万円の支払いを命じた。
貝阿弥誠裁判長は
「矯正治療中は虫歯になりやすいことを説明し、歯磨き指導をする義務がある。
ブラッシングを丹念にするよう十分指導すれば虫歯の発生は防止できた」
と歯科医の責任を認めた。
判決によると、女性は
1998年3月から2002年1月(約4年)にかけて、
口内に固定器具をつけた矯正治療を受け、
完了後、上前歯4本が虫歯になっていることが分かった。
歯科医側は
「十分に指導した。歯磨きで口内の衛生を保つのは本人の責任」
と主張したが、
貝阿弥裁判長は「『今まで通り歯磨きするように』と述べる程度の指導では不十分」
と退けた。
(共同通信 07/10/2003)
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この判決の意義は、日本の歯医者さんであっても理不尽な治療をした場合、訴えれば勝てる!ということが証明された、ということです。
これは画期的なことで日本にもようやく患者の人権というものが認められるようになりました。
G.V. BLACK DENTAL OFFICEが提唱する日本の歯科医療改革は、まずNO GOODな治療をしまくる歯医者さんの中でも最低のレベルの治療をしている日本のイケナイ歯医者さんをなくすことが第一歩だとしています。
その意味では日本のイケナイ歯医者さんにとっては脅威に感じる判決は日本の歯科医療改革のためには重要なステップストーンになりました。
テクニカルなことを言えば、
使われたブラケットは裏からやるから前からは見えない!
ということをうたい文句にしている物で、このブラケットの最大の欠点である虫歯になりやすい、ということがここでも問題になったのです。
虫歯になるのはブラケットの周りであり、上の前歯の裏が虫歯になるのですから、デンタルIQがボウフラ以下の者でも、見たらわかるため日本のイケナイ歯医者さんはごまかしようがないのです。
最も、日本のイケナイ歯医者さんの多くは、矯正をしたら虫歯になることが当たり前のようなことを平気で言う愚かな連中ですから、気にならないのかもしれません。
イカシカで歯列矯正をしている子供が虫歯になるとヒコベエがレジンで治していたので、ヒコベエはほとんどその仕事だけで忙しかったと、前に聞いたことがあります。
またG.V. BLACK DENTAL OFFICEの歯列矯正の常識では1年半がブラケットを付けている期間なのに、このケースは日本のおかしな歯列矯正の定番にのっとりブラケットを4年も付けていたのですからお話しになりません。
これでは虫歯になるために歯列矯正をしたようなものです。
またこのように虫歯にならないという最低の条件をクリアできない治療をする日本のイケナイ歯医者さんは、矯正自体のレベルも知れています。
後戻りして、顎関節症になり、歯周病になり、歯が抜け、憂鬱な人生を送ることになる可能性が非常に高いのです。
それにしても歯列矯正のブラケットを付けた患者に、虫歯にならない指導が出来なかったというのは驚きでした。
G.V. BLACK DENTAL OFFICEで歯列矯正をしている人は、すでにどのような管理をすれば一生歯では困らない人生がおくれるかがわかっている
わけですから、日本で歯列矯正をしている多くの人とは違う世界で生きていることが良くわかった判決でもあるのです。
Norman Yamazaki, DDS.
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